マツです。
今回、私の郷里でもある山形県鶴岡市の『琴平荘』に行ってきました。このお店は元々旅館なのですが、オフシーズン(10月~5月)のみラーメン店を開店しています。山形県NO1と言われるあごだしラーメンはどうだったのかレポートしたいと思います。
2020年1月5日 23:00~のTBS情熱大陸で紹介されました。
Table of Contents
『琴平荘』とはどんなラーメン店?
『琴平荘』は、期間限定(10月~5月)で営業しているラーメン店で、2002年開店と今年で17年を迎える人気店です。もう40年以上前になりますが、私が知っている琴平荘は主に夏の海水浴客相手の旅館でした。また春、秋には海で獲れる新鮮で美味しい地魚料理を提供していました。海沿いに建っている『琴平荘』の冬は、海も荒れて、強い北風が吹きすさび誰も訪れる人もなく閑散としていたと記憶しています。それが今や山形県NO1といわれる人気ラーメン店になるとはまったく想像できませんでした。また、2017年からは旅館業は廃業してらーめん屋一本に移行したようです。6月~9月の休業中は焼干し作りとらーめんの味を変える為の創造をしているとのこと。
琴平荘のラーメンの魅力とは?
琴平荘のラーメンの魅力、美味しさの秘密は「トビウオ(アゴ)」だしのスープにあるようです。また、自家製麺やチャーシュー等のトッピングにもこだわっているようです。
夏に庄内沖でとれる「トビウオ(アゴ)」を自家製で焼いてトビウオの焼干しをつくり,それを主体に鯖の煮干し、地鶏、豚足等を加えて隠し味に天日干しのスルメ、ホタテの貝柱が入っていて、コクと旨味がたっぷりあるのにアッサリしたスープをつくっているようです。
地元の漁師さんが捕って来たトビウオ(アゴ)を焼いて干して、自家製の焼干しにしています。
焼いたトビウオ(アゴ)を天日干している所ですが、こんなに手間を掛けているラーメン屋さんは他にないと思いますね。
スープに使うイカもトビウオ(アゴ)同様に天日干しにして、自家製スルメを作っているようです。
豆知識
「トビウオ(アゴ)」の焼干しというのは、九州~東北にかけての日本海側で主に作られており、これから抽出したアゴだしが最近有名になりましたが、「とび魚」は脂肪分が少なく淡泊な味で,天日干しと炭火による「焼き干し」からはとても良い味のダシが出るようです。山形県では、半世紀前から飛島という島で「焼き干し」が作られていたようです。
『琴平荘』のアクセス・店舗情報
『琴平荘』のアクセス
国道7号線から海方面へ少し入り、海水浴場のそばの断崖絶壁に建っています。国道7号線はそれなりに車が行き交っていますが三瀬の街中に入ると、ほとんど人はいません。しかし、『琴平荘』の近辺にくると突如として車の数が凄いのです。開店前なので車が次々にやってきて駐車場はたくさんあるのですが近くからどんどん埋まっていきます。ここだけ別世界のような感じです。
『琴平荘』の店舗情報
店 名 | 旅館 琴平荘 中華そば処 (こんぴらそう) |
連絡先 | 0235-73-3230 |
住 所 | 山形県鶴岡市三瀬己381-46 旅館琴平荘 |
営業時間 | 11:00~14:00 |
定休日 | 木曜日(10月~5月までの営業) |
席 数 | 60席(4人テーブル×15=60) |
駐車場 | たくさん有 |
公式HP |
『琴平荘』外観
きれいな透明度の高い日本海の海水浴場がすぐ近くにあります。
『琴平荘』の周囲の海岸は、一部の海水浴場を除いて断崖絶壁です。
とてもラーメン店には見えないですね。年季の入った外観ですね。
琴平荘(こんぴらそう)と書かれた看板が目に入ります。
『琴平荘』お店の中は?
芸能人もたくさん来ています。
大広間の入口で番号札を取って待ちます。
開店前ですが、15席は既に満席でした。 4人掛けの席でも1人で座っている人も何人かはいました。 相席はしないようです。
スポーツで使用するスコアカードを使用して次のグループの番号を表示していました。
お土産品もタオル、Tシャツ、中華そばと色々揃っていました。
お土産もたくさん販売されています。
Tシャツまで販売していました。
琴平荘(こんぴらそう)のメニュー
メインはもちろん中華そば系です。こってり、あっさりが選べます。
中華そば塩のメニューもありました。
平日限定・20食限定で味噌そばもあります。替え玉もできます。
トッピングは味玉、海苔があります。
ごはん類は、ご飯、ぶっかけ漁師めしがあります。
『琴平荘』の中華そばを注文
今回は初訪なので、一番人気の中華そばを注文することにしました。あっさりとこってりがあるので、かみさんが、あっさりを私がこってりにしました。それからぶっかけ漁師めしを注文しました。あっさりとこってりの違いは、中華そばを見てもほとんど分からないですね。しかし、どんぶりの琴平荘の文字の色で分かるようです。こってり⇒紺色、あっさり⇒えんじ色ですね。
麺は中太のちぢれ麺です。
チャーシューは2枚です。
自家製メンマも美味しいです。
ぶっかけ漁師めしは、ごはんの上に焼き海苔、鰹節、こだわりの糸青海苔を掛けたものなんだそうです!こだわりの糸青海苔は徳島県の吉野川産とのことです。テーブルに置いてあるベースダレを数滴掛けて食べます。
テーブルの調味料は、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、酢、ベースダレが並んでいます。
ごちそうさまです。完食・完飲しました。
まとめ
■琴平荘が加水率52%の超多加水麺にする理由は、もっちり柔らかい食感にするのと40秒で茹で上げる為である。このスピードがないとお客様に時間内に提供出来ない。
■トビウオ(アゴ)の焼干しを購入すると5000円/キロもするのでラーメンの材料には使えない。それで休業中に自前で焼干しを作り、スープの味を変えて、飽きられない味に進化させている。
こんな毎年進化をしている琴平荘にはまた行ってみたいと思いました。
但し、琴平荘の中華そばを食べる為だけに鶴岡に行くのは、危険です。
それは、食べた感想が『普通』という人も多いのです。なので加茂水族館へ行くとか、とらふぐを食べに行く(12月~3月)、湯田川孟宗(5月)を食べに行くなどのついでに行くようにするのがおすすめです。