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マツです!
私の故郷の鶴岡市にある加茂水族館には20年前には何度か行きましたが、あまり賑わっていませんでした。それが、クラゲ水族館になってからは、混雑し過ぎて中々行けませんでしたが、今回やっと行くことができたのでレポートします。また、6月17日には、NHKの逆転人生で『世界に誇るクラゲ水族館 閉館危機からの奇跡』としても放送されるようです。

加茂水族館の歴史(老朽・弱小・貧乏の水族館)

加茂水族館は、1930年(昭和5年)に民間の水族館としてオープンしましたが、太平洋戦争中に国
策施設となり、戦後も学校として使用されていたようです。
そして1956年(昭和31年)に12年間の空白期間を経て水族館としてしました。
オープン当初から10年程度は、年間20万人前後の安定した入館者数を誇ってきましたが、1968年(昭和48年)の20万人をピークに年々入館者が減り続け、1997年には、年間9万人と過去最低を記録するまで落ち込み、閉館の危機に直面しました。1日に入館者0人の日もあったようです。

また、加茂水族館は、組合、県、市、第三セクター、民間、市と経営母体が変遷し、その途中には会社の倒産による営業休止も経験しましたが、現在は、2002年に鶴岡市に買い戻されて『鶴岡市立加茂水族館』となっています。

入館者数が年々減少した理由は?

  • ライバル水族館の影響
ライバル水族館の影響その1【新潟市水族館マリンピア日本海】

この水族館は1967年10月オープンと以前からあったのですが、1990年に移転リニューアルオープンして、本州の日本海側最大級の水族館で約450種20,000点の生物を飼育している。
日本海に生息する魚を一堂に集めた「日本海大水槽」、水槽底部のトンネルから見上げて観察できる「マリントンネル」等がある。また、イルカショープール では通年・毎日イルカショーが開催される。ラッコ・ビーバー等の人気哺乳類の展示、更にマリンサファリと呼ばれているプール下部の窓からもアザラシ・アシカの水中の様子が観察できる施設も人気となっている。

ライバル水族館の影響その2 【秋田県立男鹿水族館GAO】
この水族館は1967年(昭和42年)オープン老朽化の為、2004年7月に男鹿水族館GAOとしてリニューアルオープン。その特徴は日本海側唯一のホッキョクグマが展示されています。また、水量800tの水槽に約40種2000匹もの生き物が展示されているGAO最大、大迫力の男鹿の海大水槽も大人気となっています。更に自分がデザインした魚を泳がせることができる「3Dシアター」や秋田県の魚であるハタハタを日本で唯一の通年展示をしており、ハタハタの魅力や歴史を学べる「ハタハタ博物館」なども特徴となっています。
  • 加茂水族館は特徴がない、施設は老朽化、規模も小さい

このように隣県の水族館は、それぞれリニューアルをし、特徴的な展示物を展示し、人気となっていました。一方、加茂水族館には、特徴的な展示がない為、1993年(平成6年)に人気のラッコの飼育・展示を開始するが、入館者数の低落傾向を止めることが出来ず、かえって負債を増やす結果になりました。
こんな『老朽・弱小・貧乏』の3拍子そろった水族館を評して、ある有名な水族館の副館長が自身のホームページに「どこといって取るところのない、なくてもいい水族館」と書かれたこともありました。まさにどん底で閉館の危機から抜け出せませんでした。

復活のきざしは?

入館者数が10万人を切り、閉館の危機にあった時期に、若干27歳にして館長に就任した、前館長(現在はシニアアドバイザー)である村上さんは、追い詰められた状況でした。
そんな時(1997年頃)、最初はまったくの偶然で、サンゴ礁の水槽に白い泡のような生き物が発生したのを職員が見つけて、エサをやり続けたら3センチ位の「サカサクラゲ」に育ったのです。それで「サカサクラゲ」を展示したところ、これを見たお客さんが、歓声をあげて喜んでくれたことに気づきました。そして、翌年に「サカサクラゲ」を含めた5種類のクラゲを展示を続けていたところ、減少一方だった入館者数が微増(2000人)に転じたのです。

未来はクラゲしかないと腹をくくる

クラゲに特化した水族館を造り上げることに決めたが、クラゲの飼育と展示は簡単だと思っていたが、とんでもなく大変だということを思い知らされることになった。
とにかくクラゲの飼育は難しかった。しかも、クラゲは寿命が短いので繁殖させないと展示が続かない。その飼育と繁殖方法が分からず、お手本となるものも、お金もなかった。従って自力で創意工夫、試行錯誤を重ねて自ら答えを導き出すしかなかった。

閉館寸前の見捨てられた水族館だったので、誰にも文句は言われず、村上館長に権限が与えられていて、自由になんでもやることができたのは幸いだったようです。

知名度UPとクラゲ展示数で世界一に

2000年に12種類のクラゲの展示を成功させて、日本一になったのに入館者数は増加しなかったのです。そこで考えたのは、お金の掛からない「話題づくり」で知名度UPを図る必要があると考えました。

クラゲを食べる会を企画し、話題づくりに取り組んだところ、入館者が増加に転じた。そして
「クラゲアイス」、「クラゲ入りまんじゅう」「クラゲ入り羊羹」をお土産として販売、またクラゲレストランを開業して「クラゲ定食」、「クラゲラーメン」でレストランの売上が4倍増にもなった。それから水槽の魚を「調理法付き」展示するという他の水族館にはないユニークなことも行っています。

また、2002年当時はクラゲ展示で世界一だったのはモントレー水族館(アメリカ)で、17種類のクラゲを展示していましたが、その3年後には20種類の展示に成功し、「クラゲ展示数世界一」
となりました。

そしてリニューアル

クラゲに特化した展示で入館者が増加に転じた加茂水族館は、築50年と老朽化していた為、新館の建設を開始しました。2013年12月(平成25年)に一時休館し、2014年6月(平成26年)に新館の通称クラゲドリーム館がオープンした。

 

下村脩先生のノーベル化学賞受賞が更に後押し

2008年に下村脩先生が、水中で光る「オワンクラゲ」の蛍光たんぱく質の研究で、ノーベル賞を受賞されました。その時に日本で「オワンクラゲ」を飼育展示していたのが、加茂水族館しかなく、入館者がどっと押し寄せたとのことです。
村上館長が面識もないのに、祝電とお手紙を差し上げたのが縁で、2010年4月に来館頂き、一日館長を務めて頂きました。また、リニューアル後の2014年10月には名誉館長として、再度、来館頂きました。

 

なぜクラゲが人気なの?

なぜこんなにケラゲが人気なのか?本当は良く分からないところがあり、明確には言えないところがあるのですが、クラゲ自体の生態も科学的に解明されていないことも多いようです。しかしながら、『癒される』、『ずっと見ていたい』、『落ち着く』というような声が、特に女性の方から多くあがっているようです。

クラゲの癒し効果とは?

ふわふわ、ゆらゆらと独自のリズムで水中を漂いながら泳ぐクラゲはなんともいえない癒しを私たちに与えてくれるようです。ではなぜ、クラゲに癒されるのでしょうか?

日大生物資源科学部が2005~08年、クラゲに関して行ってきた様々な研究がある。例えば、クラゲのDVDを観賞した前後で、ストレスを感じると上昇する唾液中の物質・クロモグラニンAの濃度を測定したところ、観賞後に値が低下することがわかった。脳の血流量からストレスの状況を見る光トポグラフィー試験からも、DVD観賞後は血流量が減り、ストレスが軽減されることを確認した。

出典 クラゲ観賞癒やし効果 脱力系の舞い、時を忘れる

 

クラゲドリーム館になった加茂水族館は行ってみた

 

掲示板にはえさやり等のタイムスケジュールが掲示されています。

平成28年には、天皇皇后両陛下も視察でご来館されたようです。

 

加茂水族館入館チケットの半券がクーポンとして使えるお店の情報が紹介されています。
100円引きになるようです。

館内のレストラン『魚匠ダイニング 沖海月』も凄い

加茂水族館には、凄いレストランもあります。日本料理界で数々の肩書を持つ料理長が腕を振るう本格レストラン『魚匠ダイニング 沖海月(オキミヅキ)』です。

日本調理師連合会師範など日本料理界でその名を知られる須田剛史さんが料理長を務める本格レストランです。クラゲの展示で日本一・世界一を目指していた加茂水族館では、食べられる料理でも日本一・世界一にしたいという前館長の想いに心を打たれ料理長を引き受けたとのことです。提供されるメニューはどれも一流料亭に匹敵するようなクオリティーであるにもかかわらず、その値段の安さは凄いと言わざるを得ない。そのせいもあり、水族館への来館者のみならず、レストランでの食事を目的にした来店者も後を絶たないようです。(水族館に入館せず、レストランのみの利用も可能となっています)

提供する料理は、庄内浜で獲れた地物鮮魚を使い、海鮮丼から定食メニューはもとより季節ごとの旬のお魚を使った限定メニューなど飽きのないメニューになっているようです。
中でも人気なのは、クラゲラーメンやクラゲアイスなどですが、冬季限定となりますが、地元で獲れる天然とらふぐを使用したとらふぐ定食などのとらふぐ料理がリーズナブルな値段で食べられます。首都圏でのとらふぐ料理のほぼ半額のようです。

海を見ながら食事ができます。

館内のGUIDE MAPです。

庄内の淡水魚・海水魚コーナー

 

レストランで食べられるトラフグもいました。

けさらんぱさらん

けさらんぱさらんは、白い毛玉のような物体で、空中をフラフラと飛んでいると言われる。一つ一つが小さな妖力を持つ妖怪とも言われ、未確認動物として扱われることもある。正体は明らかではなく、以下のように“動物の毛玉”“植物の花の冠毛”などいくつかの説がある。加茂水族館では、大昔からけさらんぱさらんを継続して展示しています。    

おめあてのクラネタリウムです

 

ノーベル化学賞を受賞された下村脩先生が来館された時の記念レリーフや写真なども展示されていました。

混雑している時は撮影禁止になるようです。本日の状況を表示しています。

 

「クラゲドリームシアター」に感動

 

クラネタリウムの最大の見どころは世界に誇る、直径5 メートルの水槽「クラゲドリームシアター」に浮遊する約1万匹のミズクラゲです。凄いですね。感動的ですね。

冬季はこたつが設置されています。こたつにあたって「クラゲドリームシアター」を鑑賞するのも悪くないですね。 

 

「クラゲドリームシアター」の前ではコンサートも行われます。

様々なアーチストの写真とサインが展示されていました。

さかなくんも来館されていました

 

ひれあし広場

アシカやアザラシ。ひれあし広場のステージへ滑るように登場すると「ひれあしの時間」が始まります。アシカやアザラシ=「ひれあし類」のことをもっと知ってもらうため、体の特徴や違いなどを見せてくれる、それが「ひれあしの時間」です。

 

アザラシプール

庄内の海や岩礁地をイメージしたプールで、くるくると泳ぎ回るゴマフアザラシと、ゆったりとプールを横切り、たまには陸に上がって寝転ぶキタゾウアザラシが見れます。

屋上芝生広場

気持ちが良い芝生広場です。日本海の見晴らしが良いです。ここでお弁当を広げることもできるようですね。

キッズコーナー

 

間近に見て、触れることのできる水槽。ヒトデやヤドカリがいます。

まとめ

故郷の加茂水族館がこんなのにも日本中いや世界から注目される存在になるとは思いませんでした。これは、前館長 村上龍男氏、現館長 奥泉和也氏、他スタッフの方々の一丸となった努力と諦めない強い気持ちが奇跡大逆転を招き「世界一のクラゲ水族館」を造り上げたのですね。その頑張りに敬意を表します。鶴岡市・山形県の誇りです。

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