初めての山登り~富士山

私は山形県T市出身の為、周囲には山がたくさんあり、春はわらび、ぜんまい、こごみ、みず等秋はきのこ等の山菜取りに両親と一緒に良く出掛けた。
そのような訳で山は身近なもので改めて山登りをするということなど考えもしなかった。
ところが、20歳でテクニカルカレッジを卒業し、首都圏の会社へ就職する事になった。田舎者である私は都会での生活がとてもせわしないもので、人の多さに最初は戸惑うばかりであった。しかし、慣れというものは恐ろしいもので、しばらくすると太田裕美の「木綿のハンカチーフ」のように都会での生活も中々楽しくなったのです。ただ、都会には、山などの自然は少なく、休日くらいは自然に触れたいとの思いは蓄積していったのかと思います。
そんな状況で、たまたま同じ会社の仲間に大学のワンゲル部出身者がいて、他にも山登りを始めたい人がいたのでその仲間で本格的に山登りをすることになったのです。

そして初めての本格的山登りが、なんと高さ日本一の山である富士山になってしまった!

当時の山行ノートを見ると次のような記述があった。

■目的地:富士山 ルート:富士宮口5合目⇔富士山山頂

8/1夜に5合目出発して富士山山頂でご来光を拝んで8/2昼頃に5合目に戻る

■期間:昭和61年8月1日~8月2日

■メンバー:初めて本格的山登りをする事になった2名

初めての山登りが富士山で大丈夫だろうか?多少の不安はあったものの真夏であり、大勢の登山者が行列になって登るのだから大丈夫だろう。

しかし実際に登ってみると真夏にもかかわらず、物凄く寒い。装備はサブザックにセーター、雨ガッパのみ食料はチョコレート、ビスケット、アメ、せんべいのみ。

そして登山者の多いこと。切れ目なく行列になって山頂までつずいているようだ。

とてもきつい登りだ。8合目からはほとんど足を引きずるように登った。子供や老人でも登っているから負けられない。

なんとかご来光の時間に間に合った。最高の天気、雲海の下に見える朝日がとてもきれいだ。思わず疲れも吹き飛ぶ。少し休憩してあとは下るだけ。疲れた~!

感想:富士山という山は遠くから見る山であり、2度登る山ではない!

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